スウェーデンより~その3~(現地在住の元社員青木さん)

皆さんこんにちは。ストックホルムは春真っ盛りです。気温が高い日が多くなり、オープンカフェやレストランがにぎわっています。とはいえ、50人以上の集まりは禁止のままですし、在宅ワークもそのままです。

日本で「ノーガード戦法」と呼ばれているスウェーデンですが、ロックダウンをしない割には1日あたりの死亡者は減りもせず増えもせず、カフェやレストランは外の席が大賑わいです。とても日本の100倍の死亡率(100万人当り)とは思えないゆるさに、スウェーデン人の考えることはやっぱり理解できず、日本の友人に聞かれても説明しづらい状況です。とはいえ、ロックダウンされてただ働けと言われたら即退職、引きこもりを選ぶであろう私(一応看護士です・・・)としては、日本と同じ「自粛」でお店は開いていて、日本とは違い「自粛警察」がいない個人主義のスウェーデンスタイルは非常にありがたいです。

ノーガード戦法の中での数少ない?ガード方法は高校生以上のオンライン授業とホワイトカラーのテレワークですが、我が家での大きい変化は子供たちの遊びや習い事のオンライン化と私の新たなお楽しみ、オンラインコンサートです。子供たちは学校に通ってはいますが、「必要最低限の接触しかしない」ことが推奨されているので学校外で友達と集まることが無くなりました。代わりにデジタル機器が大活躍で、タブレットやパソコン、テレビを同時に使いながら友達とビデオ通話しつつオンラインゲームをしたり、同時に音楽をかけて踊ったりしています。パソコンも携帯電話も社会人になってから手にした私にはもう異次元です。

習い事もピアノとバイオリンはオンラインになり、やはりビデオ通話でやりとりしています。ある程度の年齢と技術がないとオンラインは難しいですね。また、先生の対応力も鍵になってきます。

習い事は規制は特にありませんが、生徒の激減、先生の健康上の問題、借りていたスタジオの閉鎖など、実際影響は大きいです。

ヨーロッパ中(いや、世界中?)の音楽家たちは「夏をどうやって超すか」がコロナより深刻な問題になってきています。スウェーデンも国から援助は出ているようですが、全員ではないですし、あくまで援助なのでそれで生活できるわけではありません。

今の状態でコンサートをやれ!とは思いませんが、なんでも自粛、我慢、では息が詰まります。煩悩の塊のような私はエンタメが欲しくなってしまうのです・・・。

そんな私のために・・・ではありませんが、今、ヨーロッパ各地のコンサートホールが共同でデジタルコンサートを開催しています。ほぼ毎日20時から(日本時間の3時)ライブ配信していますが、いつでもご覧いただけます。

クラシック好きな方はぜひ、各コンサートホールのHPからアクセスしてみてください。フェイスブックのアカウントをお持ちの方はそちらからの方が探しやすいかと思います。各ホールのページの「動画」から過去のものを自由に選択できますし、リマインダー機能もついています。

ちなみに、ストックホルムはノーベル賞授賞式会場でもある、「konserthuset」が参加しています!

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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