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 今日は夏至の日で昨日の夏至前日はあちこちでお祭りでした。家族で集まる日なので昨日今日は人通りも無くお店も閉まっていますが私は出勤日だったので職場でご馳走を頂きました。西欧・南欧諸国はアフリカからの熱波が早々に到来して40度越えの街がたくさんでているようですが、日本からも群馬県で40度越えというげんなりするニュースが届きました。

 そんな中、涼しいストックホルムを離れてストラスブールにフォアグラを食べに行ってきました。暑かったです!ストラスブールは名前(街道の町)も木組みの街並みも名物料理もドイツ由来のものが多いです。偏見かもしれませんが、名物のシュークルート(ザワークラフトと肉)もドイツより洗練された味付けな気がしますし道行く人もオシャレに見えます。今回、街のお菓子屋さんやパン屋さんがやけに目につきましたが、アルザス地方出身のパティシエはとても多いそうです。マリー・アントワネットの好物として知られるクグロフは町中で売られていて、パンに近い物とお菓子に近いもの、レーズン、アーモンド、チョコレートなど中に入っているものも色々でした。大きさも色々あるので小さいものをあちこちで買って食べ比べてみると面白いと思います。アントワネットは父親のフランツ一世がロレーヌ(ロートリンゲン)公だったことからこちらの地方の味に馴染んでいてパリの宮廷にもお抱えの料理人を伴ったそうです。街にはロアン宮殿という小さな館があり、アントワネットやナポレオン一世が滞在したそうですが、「王妃の首飾り事件」のロアン大司教の館と聞いて歴史の因縁を感じました。旧市街の中心には天を衝く大聖堂がそびえてファサードの彫刻やステンドグラスは素晴らしいです。

 日本からは暑さの便りとともに、ユーラシアのツアーがついに再開するという嬉しいニュースも届きました。このレポートはツアー再開でお終い、ということで始めましたがまさか二年以上続くとは誰も思っていませんでした。今回、たまたま日本サイドで私の駄文を手直ししてくれていた伊藤さんがスイス視察中でお礼という名の押しかけディナーを強行させていただきました。(ストラスブール・チューリヒ間は電車でたったの二時間です)

 最後に2人のツーショットで締めたいと思います。この顔をストックホルムでみかけたらぜひお声がけください。私も一日も早くユーラシアバッジをつけた方々にお会いしたいです。

 改めて読んでくださっていたユーラシアファンの皆さまと間をつないでくれていた伊藤さんにお礼を申し上げます!Vises och trevlig resa ! (またお会いしましょう、よいご旅行を)

 私たち家族は先週末一年で唯一の四連休だったのと片道700円という格安チケットにつられてポーランドのバルト海沿岸の街グダンスクに行ってきました。スウェーデン⇔ポーランド間は現在パスポートのみで出入国が可能でポーランドは病院や老人ホーム以外ではマスクも不要です。

実家の親にはポーランド?ってウクライナの隣だよね?!と驚かれましたがヨーロッパは空前の旅行ブーム到来中でグダンスクも観光客で溢れかえっていました。両親もコロナで旅行を見送る間に後期高齢者に突入でたとえファーストクラスでもう長距離便は無理、と気力が衰えているし、来年50になる私もあと何年健康であちこちいく体力と資金があるだろう?と思うとプーチンさんもサル痘より残高と旅行プランの今日この頃です(笑)

 グダンスクは正直に言って見どころらしい見どころはない街ですがハンザ都市らしいドイツ系の旧市街が好きな人はハマる街です。可愛らしいパステルカラーの家並に教会の尖塔がスッキリ伸びていて市庁舎の塔から見下ろすとおもちゃのように見えます。運河沿いは観光客向けのレストランやカフェ、遊覧船乗り場が並んでいて建物も立派なものが多くフォトジェニックで午前、午後、日暮れ時と3回きて3回とも感動できる美しさです。

 郊外にはマルボルグ城というドイツ騎士団の城塞があって、ここはヨーロッパ有数の規模でとても見ごたえがあり、世界遺産にも指定されています。騎士団長の専用のトイレ、来客用の専用のトイレ・・・となぜか専用トイレがあちこちにあったのが印象深かったです。ツアーだとバスで訪れますが、今回は電車で向かいました。車窓から菜の花畑を見て今頃の東欧のツアーだと菜の花なんだよなぁ・・・と添乗時代を思い出しました。

 来年こそバス移動中の菜の花畑が追加で楽しめる今くらいの時期の東欧にお出かけください。ヨーロッパはどこも花の季節ですが、元東欧班としては、5月6月はチェコポーランドハンガリー辺りをぜひ!とお勧めしたいです。夏は北欧で!

 海外歴訪の際に岸田首相が水際対策の緩和を発表して海外邦人は色めき立っていますが、皆さまもボチボチ海外旅行の計画が始まっているのではないでしょうか。元同僚のヨーロッパ視察にスウェーデンが入っていなかったのがちょっと(いやかなり)悲しい今日この頃なので、ここ二週間のストックホルムの様子をご紹介したいと思います。

 今年は北ヨーロッパの多くの国は3月がとても暖かく、その後4月前半は冷え込んで雪も降りましたが後半はまた例年並みの気温に戻って花が一斉に咲きだしてレストランやカフェが歩道にテーブルを並べだしました。日本だと山で見かけたような高山植物がその辺の公園に咲いています。桜はピンクの花びらのものが先に咲いて、千島桜のような白い桜はその二週間後くらいに咲きだします。今(5月9日)は白い桜が終わりかけで、フキタンポポとリンゴの花が始まりました。次から次へと花が咲くし、気温もちょうどいい(15度前後)ので散歩をしまくってアキレス腱を痛めたらしく先週半ばから歩くのがしんどいです。ヨーロッパの街はえてして石畳が多いので靴底がしっかりした靴がお勧めです、と旅行業時代案内していたじゃないか自分・・・皆さまもおいでの際は履きなれたウォーキングシューズで!

 今はまだノルウェーのフィヨルドの方はオフシーズンなので北欧ツアーが出る時期より少し早いですが、ヨーロッパの観光シーズンはイースターで本格的に始まるのでストックホルムやコペンハーゲンのような都市部はヨーロッパ人が沢山訪れています。

 北欧、東欧は位置的にロシアやウクライナととても近いので旅行先にはちょっと・・・と思われる方も多いかなぁと思います。実際ニュースの一面はここ二か月近くほぼ毎日ウクライナ絡みですが、最初の頃のスウェーデンにも攻めてくるんじゃ?という漠然とした戦争への不安から現在は4百万人を超えたと言われるウクライナ難民への対応やスウェーデンのNATO加盟の是非、高騰している電気代やロシアを排除するエネルギー戦略といった現実的な問題に話題は移っていて、本格的に旅行を再開するスウェーデン人が増えています。

 今はパスポートの更新の予約が取れない状態です。(一番近い予約日時が全土で12月で、皆キャンセル枠を取ろうと毎日予約サイトをチェックしています)急なフライトの増便に空港が対応できずに遅延ラッシュが起きていたり、観光バスのドライバーを呼び戻したり旅行業全体がとても活気づいています。アジアからの観光客は全く見かけませんが夏には、と期待しています。

 ウクライナ侵攻と同時くらいにスウェーデンもイングランドもコロナの制限をほぼ全廃しましたが、先月コロナ罹患でいけなかったロンドンへ二泊三日の弾丸トリップに行ってきました。ストックホルム⇔ロンドンの航空便は英国航空、スカンジナビア航空にくわえてライアンエアーやノルウェージャンといった格安系も飛んでいますが、英国航空は機内のマスクも廃止になっていて、パスポートだけでチェックインできたのも久しぶりでした。ポストコロナで定着しそうなのが博物館美術館の時間予約制ですが、大英博物館も無料ですが予約をすすめていたので予約して行ったところガラガラでチケットを見ることも無く入館できました。いつも人だかりのロゼッタストーンも数人しかおらず、バッキンガム宮殿の衛兵交代も場所取りをせずに見学することが出来ました。お天気次第ですが、とてもお勧めなのがSkyGardenという無料の展望台です。入場料の高いところが多いロンドンで無料なだけあってかなり前からの予約が必須で入館の際身分証明書も必要ですがタダで絶景が楽しめます。夜景が特におすすめですが、夜はバーかレストランに予約しないと入ることができず、子供は入館不可になります。

 イギリスは食事がまずい、というのはあまり当てはまらない・・・というか田舎の北欧の方がよほど大したものがない・・・と思いますが、ロンドンはインド料理や中華料理を始め各国の料理が楽しめます。今回は安めの日本食とロンドン生まれのインド人にすすめられた「カレー屋じゃない」インド料理の店に行きました。日本で150円ほどの缶チューハイが1000円近かったですが、三年ぶりのチューハイを日本人駐在員らしき中年男性の酔っ払った大声をBGMに聞きながら豆腐サラダをつまみに楽しみ日本を感じられて大満足でした。

インド料理店はDishoomという中心部に数軒お店があるレストランでオクラのフライやビリヤニ(ピラフのようなもの)を頼みましたがどれも辛くはなくスパイスがきいていてインテリアも洗練されていてちょっと東京でもみない感じで素敵でした。

 前回から一か月半間があきましたが皆さまお元気ですか?多くのヨーロッパの国では二月初めに感染者数のピークを越え、コロナの制限も解除する国が増えてきています。スウェーデンも2月8日に制限がほぼ解除されました。それまであった濃厚接触者の自宅待機も無くなり、医療従事者以外の人はコロナの症状があっても検査不要で自宅で養生(風邪を引いたら家で寝ているのと同じ)になりました。

 私は先週オミクロンも落ち着いてきた中コロナになりました。ちょうど子供たちの学校が一週間休暇で、本当は今日(3月1日)ロンドンに飛んでいる予定でした。病み上がりで本調子ではないけれど子供たちが楽しみにしているししょうがない行くか、と準備していたら出発5時間前に息子が風邪症状で急遽キャンセルになりました。先週の状態は、月曜日の夜に職場から帰宅途中で喉がイガイガしだし、翌日咳が少しでたので欠勤と同時にPCR検査の予約を入れ、夕方から発熱。水曜日は検査をやったことは記憶にありますが、普通の風邪では感じたことのない物凄い倦怠感と頭の奥の頭痛でひたすら寝ていました。その後木曜日の夕方、検査結果がでて陽性確定、金曜日に熱がひき、同時に味覚障害の症状がでて、土曜日からは嗅覚味覚ゼロの状態になりました。今日は火曜日ですが、嗅覚は未だにゼロ、味覚は半分位戻ってきました。医療従事者用の無料のPCR検査はストックホルム県の医療アプリと1177という自分の医療情報を管理しているサイトにログインして申し込み、自宅に届いたキットのQRコードを同じサイトに登録させて結果を待ちます。検査は自分で行って外で待っている配達の人に渡す仕組みです。スウェーデンでは無料のPCR検査はセルフサービス方式が多くクリニックで採取する方法を取っている自治体は少ないです。やり方はキットに紙が入っているし、動画で確認することもできます。検査結果が出るとメッセージが届くので再びサイトにアクセスして確認することになります。日本のワクチンや検査の様子をみているとペーパーレス化がすすまず無駄が多いようにみえますが、スウェーデンはアプリアプリで携帯電話があることが前提すぎると感じます。上記のサイトにアクセスするだけで今までのカルテや投薬情報、採血の結果等全てみることができるのは非常に便利ですが・・・我が家もテレビも固定電話もないですが、携帯電話とパソコンは家族が一人一台所有しています。学校からのお知らせや宿題も全てネットで、何なら宿題の提出もネット・・104歳のブロガーがスウェーデンで有名ですが、義母は義父が脳梗塞で倒れてから銀行支払いやワクチンの申し込み等に四苦八苦していているしインターネットが無かった世代にはなかなか厳しいです。

  寝込んでいる間にロシアのウクライナ侵攻がすすんでヨーロッパはコロナの話題は吹き飛んでいます。スウェーデンはずっと中立を維持していて、アメリカの思惑に振り回されたくないとNATO加盟の希望も高くありませんでしたが、数日前の世論調査で初めてNATO加盟を希望する国民が過半数を越えました。距離も近いので正直他人事だったアフリカや中東の紛争と違った恐怖感があります。ロシア人とウクライナ人の友人がいますが、日本やスウェーデンではあまり語られないロシア側の言い分、ウクライナ大統領への批判等それぞれの話を聞くのは興味深いです。共通しているのは犠牲になるのは一般庶民で一日も早く落としどころをみつけて停戦してほしいという願いです。

 かなり前に明けてしまいましたが、今年もよろしくお願い致します。まさかの足かけ三年目!12月中おかしいなと思っていましたが、スウェーデンは実力を発揮して現在世界でぶっちぎりの感染者数(対人口)を誇っております。年末年始どんちゃん騒ぎをした後で新学期&年度初めの会議の結果かなというところです。クリスマス後から室内の集まりは500人まで、座席間隔は1m以上、レストランでの会食は8人までで23時で営業停止など少し前と同じような規制が始まりましたが人の流れは全く変わりません。マスクをしている人をたまにみかけるようになりました。日常生活ではバスが来ないとか店が臨時休業とかちょっとした影響は出ています。学校も生徒の半分は欠席で先生の欠席も増えています。スウェーデンは小中学校はずっと対面授業を続けていたのでじゃあオンライン!とはならず、欠席している生徒は自力で課題を仕上げるだけの日々なので学校に苦情が多数きているようですが、先生も他の先生の分をカバーしたり忙しいのでメールしてくんな!!という逆ギレメールが一昨日届きました。我が家への影響としては、二か月前に予約していたバレエ公演がコロナで演者が揃わずキャンセルになったり、子供のバイオリンの先生が仕事と帰省でイタリアに行っていたままコロナで帰国日が不明でレッスンが延期になったり、私の職場も同僚の半分がコロナで欠勤で私が先週今週休日出勤しまくりになったり・・・といったところです。

 私も子供もクリスマス後まで風邪だったので今年のクリスマス休暇は飛行機で海外は諦めて年明けにシリヤラインでフィンランドのヘルシンキに二泊三日で出かけてきました。普段、パスポートも要らないストックホルム⇔ヘルシンキですが、今回は乗船にワクチンパスと48時間以内の陰性証明+EUのパスポートか永住許可証が必要でした。船内は8割がフィンランドからの乗船者で残りがスウェーデンからと長距離のトラックドライバーでした。そのせいか、ショーはフィンランドで人気の恐竜の着ぐるみをきたヘビーメタルバンドのヘヴィサウルスがきていました。メタルバンドはフィンランドの文化の一つと認知されていて、ヘルシンキの国立博物館にもヘビーメタルがきけるイヤホンが10個ほど設置されたコーナーもあります。

  この路線はシリヤラインとバイキングラインの二社が運航していますが、シリヤラインの方が料金が高い分、船内がオシャレです。船室の大きな違いは二段ベッドが2つの一般的な船室の下のベッドがくっつけられる(ダブルベッドになる)のがシリヤでならないのはバイキングで、小さい子供のいる家族や体が大きな人にダブルベッドは好評です。船内の差はシリヤラインは中が吹き抜けになっていて、レストランとお店が連なったアーケードが豪華な感じなところかと思います。個人的にはちょっとリッチな雰囲気を味わいたいならシリヤラインですが、食事はバイキングラインの方が美味しいという評価が多いので味とか値ごろ感はバイキングラインかと思います。港はバイキングの方が良い場所にあって、特にストックホルムではバイキングラインは屋上から旧市街が一望できるので大変お勧めです。ヘルシンキはいつもストックホルムより若干寒いですが、今回もマイナス15度でした。ただ観光箇所はほとんどが街の中心にあってトラムもあるのであまり外を歩かずに観光を楽しむことができます。室内が暑いので上に重ね着(下着を厚着しない)、帽子手袋滑らない靴といった小物類が冬の北欧観光の服装のコツです。

 今回は4時間位町にいましたが、ウスペンスキー教会(ロシア正教)と大聖堂を見て、国立博物館に行った後、お菓子のメーカーのFazerの直営カフェでお茶をしましたFazerGEISHAという怪しい芸者印のチョコレートやムーミンの絵柄のお菓子を売っています。ゲイシャは絵は怪しいですが味は良いです。コロナ後北欧にお越しの際はぜひ試してみて下さい。スウェーデンはMarabou、ノルウェーはFrejaというお菓子メーカーがあるので食べ比べても良いかと思います。

早いもので2021年ももう少しで終わりです。コロナも終わってくれれば良いんですがオミクロンでもう一波やってきそうです。スウェーデンは入院患者は今のところインフルエンザの方が多いようですが感染者数は右肩上がりで他国を追随しているので100人以上の集まりはコロナパス所持者のみ入場可能とか、今まで北欧諸国からのスウェーデン入国は自由でしたがパスが無いと入国不可とか少し規制されるようになりました。去年ひたすら感染者数のトップを走っていたスウェーデンが珍しくビリに近い状態でノルウェーやデンマークの感染者数が今かなりEU内で上位なことや、相手からばい菌扱いされてこっちには入り放題なのは不公平だ!という一般市民の声も反映されたようです。

我が家は二週間前に子供の喉風邪が私にきたら熱は凄いわ頭は痛いわでそれから主人にうつり、これはオミクロン!と意気込んでPCR検査を家族そろって受けましたが全員陰性でした。

今日は4回目のアドヴェントでクリスマスマーケット開催中最後の週末だったので旧市街へ行ってみたところ年末のアメ横並みの人混みだったのでくじびきをして退散しました(写真は空いていた11月に行ったときのものです)。去年はマーケットが中止だったこともあって12月は凄い人だとくじびきのおばさんは喜んでいました。

家でイギリスのサッカーの試合を見ましたが、マスクしているのは監督くらいで観客席は満員御礼。イタリアはワクチンパスが無いと職場に入れなかったりフランスやドイツはレストランに入るのにワクチンパスが必要だったりしていますが、知り合いは全員ワクチン完了しているので影響はないようです。

日本のニュースで騒がれる「ヨーロッパ各国はオミクロンで大変!イギリスは過去最高の感染者数!」というのを日常生活では感じている知り合いは余りいません。日本の人がウィズマスクに慣れてしまっているように、欧州人は良くも悪くもウィズコロナに慣れてしまった気がします。とはいえ、2021年も旅行の予定は大幅に縮小されて12月はウィーンへクリスマスマーケットをみにいく予定はウィーンのプチロックダウンで一泊二日の船旅になりました。北欧ツアーでおなじみのバイキングラインという会社の船に乗りました。夕食は夏はスモーガスボード(バイキング)ですが、冬はユル(クリスマス)ボードというクリスマス仕様になります。クリスマスのハムやシナモンを使ったデザートが夏とは違うところです。寒波がきていたので(マイナス15度!)海が凍っていて夜ギシギシいう音がちょっと気持ち悪かったですが、2日目の朝は凍った海と綺麗な朝焼けがみられました。

来年こそコロナが落ち着いて海外旅行も再開されると思っています。良いお年を!

こちらは二週間前から冬時間になり、初雪が降り、一気に冬になりました。夜は氷点下の日が多くなっています。

ドイツやオーストリアはコロナ感染者が激増していてクリスマスマーケットが開催されるかどうかが気になる今日この頃です。ストックホルムのクリスマスマーケットは今週の金曜日から始まります。

先週、ストックホルム県の小中学校は秋休みだったので家族で南スウェーデンのスコーネ地方に行きました。

義両親に会うこととデンマークにいる友人に会うことが主な目的でしたが、うっかりパスポートも永住許可証も持たずに出かけてしまいました。先週の時点では北欧国籍者が北欧各国発行の免許証を所持していれば国境は越えられると案内がでていて、免許証には国籍は記載されていないのでこれはいける、と思い切って行ってみました。行きは人身事故で電車が止まり代替えバスで途中のコペンハーゲン空港まで行く羽目になり、帰りはスウェーデン人観光客で座れないくらいの混雑で警官はホームから動けず全くノーチェックの国境越えでした。ノルウェーに飛行機で行った友人は空港で一切チェックが無く、デンマークの友人も先日フランスに出張した際、免許証でチェックインできた、と言っておりコペンハーゲンもスウェーデン人で一杯でなんだかコロナ前に戻った気分でした。

コペンハーゲンではカラフルな街並みを眺めたり、世界三大ガッカリ名所の人魚姫をみたり、(私は何十回と見ていますが、別にガッカリしません!)15年ぶり?にチボリに行きました。小さい遊園地であまり乗りたいものもありませんでしたが、ハロウィーンの飾りがとても可愛かったです。クリスマスの飾りもとても綺麗で、入場料を払って中に入って屋台の食べ物を頂きながら散歩するのが楽しいところです。

スコーネではルンドという古い教会のある大学街へ行きました。ここには12世紀に建設が始まった大聖堂があって、15世紀に作られた天文時計があります。15時に音楽に合わせて中から人形が出てくるので時間に合わせて行くのがお勧めです。大聖堂のそばには古い農家や民家を集めた博物館があって、昔の農機具や漁具、家具などが展示されています。

滞在していたボスタードという町は夏のリゾートで季節外れの今はゴーストタウンでした。ほとんど人に会うことも無くブラブラ散歩をしていたら平成天皇が皇太子時代にJFケネディと滞在したという建物に出くわしました。昔の病院今はお化け屋敷にみえる陰鬱な建物でしたが、ノーベルの甥が建てたという当時の社交場として活躍したホテルだったようです。ボスタードは大きいテニストーナメントが開かれる町ですが、とても小さい町なのでそんな有名人がこんなところに!ととても驚きました。

スウェーデンは先週末にほぼ全てのコロナ規制が撤廃されました。

医療従事者としては、感染者は増加傾向で、ワクチンが早かった高齢者は効果が切れたのか久しぶりに高齢者施設での感染者も出始めたので三回目のワクチンをしてからの方が良いのではと思いますが、一般市民としては町の中心部のお店が次々と閉店していくのを目の当たりにもしてきたし、またいっぱいいっぱいになったら規制すればいいのかなとも思います。レストランのテーブル四人までという制限がなくなったので久しぶりに昔の同僚と集まったり、週末家の近所に散歩にでましたがどこも人・人・人でした。森に行ってみましたがそこもオリエンテーリングをする人で賑わっていました。子供達が学校の体育で同じ森でオリエンテーリングをしていますがインターネットで検索するとオリエンテーリングの地図がダウンロードできるようです。森の中ではあちこちに目印らしいテープが巻かれています。港方面、ストックホルム大学方面といろいろ道が枝分かれしていくので地図があると便利ですし、何より目的があったほうが歩くのも楽しいので次回は私たちもやってみようと思いました。

今回は森をぬけたところにある新興住宅街のクレープ屋が目的地でした。外国料理のレストランは移民が経営しているところが多いですが、ここのオーナー夫妻はスペイン語を話していました。私が良く行く寿司屋はモンゴル人の店で、オーナーの男性は朝青龍にそっくりですが白鳳ファンのジェントルマンで非常に研究熱心です。初対面の頃はどうして日本人の私が自分の店を贔屓にしているのかとか日本の寿司を比べて味はどうか等質問攻めにあいました。スウェーデンではカリフォルニアロールにシラチャマヨネーズをかけてフライドオニオンがかかったものや握りでマグロに香菜と赤唐辛子とかちょっと上にトッピングがあるものが好まれます。見た目がかなり派手で怪しいですが、一昔前とは違ってお米もちゃんと炊かれていてトッピングを全部無くしてもらえば普通に美味しい寿司です。外国人の店はスウェーデン人好みのインテリアや盛り付けで人気を博していて良くも悪くも純日本風の日本人経営の店はすっかり押され気味です。ストックホルムはスウェーデンでも移民が多い町なのでエリトリア料理、エチオピア料理、レバノン料理、バングラデシュ料理といった日本ではあまりみかけない国のレストランもあってスウェーデン料理より安くておいしくてお勧めです。(下記写真は上から豚骨ラーメン、モンゴル人がシェフのお寿司屋さん、レバノン料理の前菜、エチオピア料理)

 ストックホルムは8月半ばを過ぎると一気に秋が来ます。先日、朝出勤したとき秋の空気を感じたのでその話をしたところ、同僚3人とそれぞれの母国の四季の話で盛り上がりました。

 日本は残暑が厳しい時期でしょうか。私は夏休みが終わる直前に去年行きそびれたアムステルダムに行ってきました。スウェーデンはここまでマスク義務が無いままできていて夏に入って大型のコンサートやスポーツイベント等の集会規制以外ほぼ無くなったこともあってEU各国からの旅行者が「パンデミックを感じない」と驚いていましたが、アムステルダムも公共交通機関や駅での13歳以上のマスク着用義務はありましたがフランスやドイツのように屋内での飲食でワクチンパスが必要ということもなくあまりコロナを感じずに旅行を楽しむことができました。オランダ名物のコロッケやパンケーキを楽しみ、子供は風車の迫力や自転車の多さに驚いた3日間でした。コロナの影響を感じたのは人手不足でストックホルムもですが、アムステルダムも観光業に携わる人は去年一時解雇された人が多く、今年の夏はお客がいるけど店があかない状態になっています。アムステルダムで人気のパンケーキ屋さんもチェーン店の半分が閉まっているので「お客さん戻ってないの?」と聞いたところ、「客足は戻っているけど解雇された従業員が戻ってこない」とのことでした。夏だし、わざわざ戻って働くより失業保険をもらってバカンス続行だよな・・・・と納得しましたが、日本人ならまた秋にどうなるかわからないから今だけでも働こうとか考えるような気もします。スウェーデンもオランダも観光業で稼いでいる国ではないのでスペインやギリシャのようにあまり深刻な話題として取り上げられることがありませんが、私自身長いこと観光業に就いていて知人も多いので来年こそはお客さんも従業員も戻ってきていることを願ってやみません。

 日本でも導入されているワクチンパスを今回帰国時に初めて使用しました。例外としてスウェーデン国籍を持たなくても在住している外国人はパスなしでスウェーデン出入国が可能なのですが、KLMのスタッフがそこを見落としていたので起きたハプニングでした。私も咄嗟に例外事項が書かれた場所を探せなかったのもあって、ダウンロードした方が早いとワクチンパスをその場で取り寄せましたが、紙の証明書ではそうはいかなかったのでインターネットから個人番号をいれればすぐにダウンロードできるというのはとても便利でした。

 日本は場所によっては大雨続きで災害が発生しているとニュースで見て心を痛めていますが、ストックホルムは8月に入って一気に夜の気温が下がり始めました。一桁目前、今朝の気温は10度でした。日中は20度くらいまで上がりますが空気が冷たいです。オリンピック期間中酷暑で話題になっていた、テニスやマラソンなどはここでやればちょうどいい気候です。競技でわけて世界同時開催を今後はしてもいいのではないかと名案を思いつきました。

 子供たちはまだあと三週間夏休みが残っていますが私は7月終わりから仕事に戻ってつかの間の独身生活を満喫しています。冷蔵庫の中身はお酒とキムチと豆腐です。

 先月、スウェーデン西海岸のノルウェー国境近くのターヌムという町に青銅器時代(北欧の青銅器時代は紀元前1800年から600年ごろ)の岩絵を見に行きました。ユーラシア勤務時代、「スピッツベルゲンとノールカップ」ツアーに添乗した際、ノルウェーのアルタで見て以来何度か訪れています。シャーロック・ホームズの短編の「踊る人形」の人形を彷彿とさせますが、暗号ではなく当時の狩りや戦いの様子が岩に彫られています。今は牧草地と林の中に点在していますが、当時は海岸線だったそうです。現在の海岸からは直線距離でも5キロほど離れています。雨ざらしなので劣化がすすんでいて、見づらいことから赤い塗料で塗られていますが、周りを歩いているとほとんど消えかかった岩絵も発見できます。どうみても犬なのが説明では鹿だったり、コロナウィルスにそっくりな太陽があったり、男性はしっぽがあるように見えたり(股間を強調?)私は当時の生活風景を目に浮かべながらゆっくりしたかったですが、子供たちはいちいち大騒ぎでした。

 ボーヒュース地方と呼ばれるヨーテボリとオスロの間の西海岸は日本のリアス式海岸のような入り組んだ海岸線とそこにへばりつくように建てられた赤い家が並ぶ小さな町が続く風光明媚なところで、ロブスターや小エビの産地です。どこもゆでたものしか売られておらず、値段も高めですが、夏だけの営業だし景色も良いしね、とせっかく来たからにはとシーフードを堪能するスウェーデン人でにぎわっていました。我が家はカニカマとカニの違いの分からない夫にエビが怖い娘とエビフライが食べたい息子しかいなかったのでインドカレーの夕食でした。これはこれで地方価格で安かった上、とても美味しかったです。

スウェーデンは6月上旬が卒業式で現在長い夏休みです。私は今年は四週間の有給休暇を取って前半の二週間はパッケージツアーでギリシャのロードス島を訪れました。冬にカナリア諸島を訪れた時と同じTUIというドイツが本社の旅行会社を利用して送迎ホテルチャーター便スウェーデン語対応現地係員全てこみこみのツアーです。コロナ禍で現地での助けや返金がスムーズなパックツアーが今年は人気です。病気の時はタダのPCR検査も旅行用の証明書付となると日本と同じように数万円かかるのでTUIは提携会社で格安で受けられるのも人気の理由のようです。

ロードス島は北端のロードスタウンから10数キロ先がトルコのマルマリスでオスマントルコとの戦いの跡が残る旧市街があります。ロードス騎士団はイスラエルから逃げてきたヨハネ騎士団の呼称で14世紀初めから16世紀半ばにスレイマン大帝に攻め落とされるまでロードスに滞在していました。その後いったんシチリアに逃れてさらにマルタに領地を与えられてマルタ騎士団と呼ばれるようになったそうです。旧市街をぐるっと壁が囲んでいて、現在は騎士団長の館の横から南側の門まで半周することができます。場所によっては二重の壁で囲っていて町の建物の窓も小さめで戦いの最先端の面影がみられました。旧市街の真ん中にはモスクもあり、1912年にイタリア領になるまでトルコ領だっただけあって、食べ物も共通点が多く、お菓子類はトルコやイスラムの国でよく食べられているバクラワやロックム、お酒ではトルコのラクとそっくりのウゾが食前酒として供されます。

東海岸にはリンドスという町があってドーリア人がギリシャに築いた6つのポリスのうちの一つが丘のてっぺんにそびえ、そのすそ野を白い家々が囲んでいて一番下は美しいビーチがあります。非常に絵になり観光客でにぎわっていました。アクロポリスは遠目にはかなりしんどそうな感じでロバもふもとに待機していましたが、半分以上は日陰のお土産屋さんが並んだ道で苦になる前にたどり着きました。上からの眺めは絶景でしたが、日差しを遮るものが無く早々に引き返すことになりました。

滞在したホテルはコリンビアというロードスタウンとリンドスの中間にあり、ビーチフロントで自前のウォータパークや広いプールに夕方のショーと一週間ホテルにこもっても全く飽きない大きなリゾートホテルでした。元々はその系列の若干お手頃なホテルを予約していましたが、イギリスが土壇場で出入国の制限を強化してイギリスからのお客さんがほぼ全滅した影響で3つあるうちの1つしかホテルが営業できずこちらに移動になりましたが、もともと予算オーバーで断念したホテルだったので結果大満足でした。

私は友人一家と二週間滞在したのでレンタカーを借りて島内観光をしたり、シュノーケルツアーに参加したりしましたが、コロナの影響で潰れてしまったお店や一時休業したままのホテルがかなり目につきました。シュノーケル会社の人も私たちの乗ったボートが今シーズン初と言っており、今年の観光客の戻り具合をかなり気にしていました。ボートに乗船する際はマスク着用で貸し出すダイビング機材の消毒等コストがかかる一方で観光客が来ないため値上げも難しいという厳しい状況のようでした。だからというわけではないですが、限界まで地元経済に貢献して銀行口座が見たくなくなる位散財してびっくりするほど日焼けして帰国しました。