スウェーデンより~その7~(現地在住の元社員青木さん)

皆さまこんにちは!

私は今一か月弱ストックホルムの自宅でシングルライフ満喫中です。子供たちの夏休みが9週間と長いこともあって、毎年私と主人で分散して夏休みをとっており、私は仕事に戻りましたが、家族はサマーハウスライフを続行中です。今年はいわゆる北欧の夏で泳ぐには寒い日々の中、ひたすらサマーハウスで何もしない毎日を楽しむ主人に付き合わされている子供たちがちょっと気の毒ですが、レジャー施設の多くは閉まっていてやることもなく。ブルーベリーでも詰んで来たら?と自分もやらないことをすすめてみましたが、「めんどくさい」と即答されました。

先週、一人のうちにとシフトの合間をぬってゴットランド島のヴィスビーという街に行ってきました。ストックホルム郊外の二ナスハムンという街からフェリーで約3時間のところにあり、「バラと中世の町」として知られています。旧市街は西側の海べり以外はほぼぐるっと市壁が残っていて、旧市街内外には廃墟となった中世の教会の跡が残されています。

日本では、「魔女の宅急便」というアニメーション映画の舞台のモデルとなった街の一つとしても有名です。ヨーロッパはバカンスシーズンに入り、私の自宅向かいのホテルもお客さんが戻ってきて、街中に観光客の姿も戻ってきました。でも、いつもなら国外に行くスウェーデン人も今年はGoTo国内という空気があります。Hemma(家)+ Semester(休暇)の造語でHemesterという言葉も生まれていて、一戸建てとサマーハウスの値段がかなり上がっていたり、国内のリゾートホテルの広告をやたら目にします。それでも、ちょっと旅行気分を味わいたい、というストックホルム人に今年の夏注目を浴びたのがヴィスビーです。

かなりの混雑を覚悟して行ったのですが、夜のバーやテラス席のレストランは長蛇の列で物凄い人でしたが、昼間の街中はほぼ無人・・・わざわざここまで来て、呑みに来たんだろうか?と思うくらい街歩きをする人は少なかったです。ちょうどバラもタチアオイも満開の綺麗な時期で気温も20度で快晴、と街歩きには絶好の三日間だったので、呑んで寝坊する彼らの行動パターンは全く理解できませんが、彼らにしてみると、子供連れでもないのに休暇中に早起きする私の方がおかしいそうです。

絶景ポイントは沢山ありましたが、私は大聖堂の裏手から海を見下ろす丘がとても気に入って毎日朝晩通いました。街歩きの合間には、サフランケーキ(サフラン味の米とくだいたアーモンドのケーキ)とブルーラズベリーのジャムを頂きゴットランド名物も堪能し、夜はヴィスビー醸造所のビールを楽しみました。

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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