スウェーデンより~その31~(現地在住の元社員青木さん)

 海外歴訪の際に岸田首相が水際対策の緩和を発表して海外邦人は色めき立っていますが、皆さまもボチボチ海外旅行の計画が始まっているのではないでしょうか。元同僚のヨーロッパ視察にスウェーデンが入っていなかったのがちょっと(いやかなり)悲しい今日この頃なので、ここ二週間のストックホルムの様子をご紹介したいと思います。

 今年は北ヨーロッパの多くの国は3月がとても暖かく、その後4月前半は冷え込んで雪も降りましたが後半はまた例年並みの気温に戻って花が一斉に咲きだしてレストランやカフェが歩道にテーブルを並べだしました。日本だと山で見かけたような高山植物がその辺の公園に咲いています。桜はピンクの花びらのものが先に咲いて、千島桜のような白い桜はその二週間後くらいに咲きだします。今(5月9日)は白い桜が終わりかけで、フキタンポポとリンゴの花が始まりました。次から次へと花が咲くし、気温もちょうどいい(15度前後)ので散歩をしまくってアキレス腱を痛めたらしく先週半ばから歩くのがしんどいです。ヨーロッパの街はえてして石畳が多いので靴底がしっかりした靴がお勧めです、と旅行業時代案内していたじゃないか自分・・・皆さまもおいでの際は履きなれたウォーキングシューズで!

 今はまだノルウェーのフィヨルドの方はオフシーズンなので北欧ツアーが出る時期より少し早いですが、ヨーロッパの観光シーズンはイースターで本格的に始まるのでストックホルムやコペンハーゲンのような都市部はヨーロッパ人が沢山訪れています。

 北欧、東欧は位置的にロシアやウクライナととても近いので旅行先にはちょっと・・・と思われる方も多いかなぁと思います。実際ニュースの一面はここ二か月近くほぼ毎日ウクライナ絡みですが、最初の頃のスウェーデンにも攻めてくるんじゃ?という漠然とした戦争への不安から現在は4百万人を超えたと言われるウクライナ難民への対応やスウェーデンのNATO加盟の是非、高騰している電気代やロシアを排除するエネルギー戦略といった現実的な問題に話題は移っていて、本格的に旅行を再開するスウェーデン人が増えています。

 今はパスポートの更新の予約が取れない状態です。(一番近い予約日時が全土で12月で、皆キャンセル枠を取ろうと毎日予約サイトをチェックしています)急なフライトの増便に空港が対応できずに遅延ラッシュが起きていたり、観光バスのドライバーを呼び戻したり旅行業全体がとても活気づいています。アジアからの観光客は全く見かけませんが夏には、と期待しています。

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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