スウェーデンより~その16~(現地在住の元社員青木さん)

本年も残すところあと数日となりました。今年は、私共ユーラシア旅行社にとっても厳しい年となりましたが、皆様の暖かい励ましの声が大きな支えとなり、お客様あってのユーラシア旅行社であることを改めて実感し、感謝の思いで一杯です。誠にありがとうございました。来る2021年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。皆様にとって素晴らしい年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

そして、海外の様子を定期的に知らせてくれましたスウェーデン在住の元社員青木さんからも皆様への年末のご挨拶が皆さまかに届いています。今年最後は、海外のクリスマス、年末年始の様子をお届けして〆たいと思います。


 メリークリスマス!(もうクリスマスは終わってしまいましたが・・・)スウェーデンは集会は4人までとの制限が出ていますが、ノーガード戦法と世界をざわつかせる「個人の良識」にすがったお願い戦法なので郊外の住宅地を走る24日午後の出勤中のバスは大量のプレゼントと酒を抱えたストックホルム人で大混雑でした。我が家は義両親が3月から人との接触は絶って自宅にいるため主人と子供たちは毎年クリスマスに帰省していましたが無しになりました。クリスマスは家に帰りたい老人ホームの入居者の心に火をつける日でもあるので、朝番はランチの準備に忙殺され、午後番は心乱れた老人のケアに振り回される、そんな勤務になります。でもクリスマスや夏至祭のような誰もが休みたい祝日は時給二倍、三倍になる手当が出るため、私のような無宗教の移民には忙しいけどおいしい勤務と考えられています。幸い、義実家が息子と孫が来れば嫁はどうでもいいという考えなのでで看護師になってからはクリスマスは稼ぎ時&一人を満喫する時間です。(一応付け足すと、関係は良好です・・・)

 日本ではクリスマスはケ〇タッキー!!というとクリスマスにコンビニ弁当なの?というような驚き方をされますが、私はイベントの度にほぼ同じメニューのスウェーデン料理に驚きます。前菜にサーモン、ニシン、メインがミートボールとソーセージ、は通年適用のメニューです。違うところは、イースターは卵多め、夏至は新じゃが追加でデザートはスウェーデン産のイチゴ、クリスマスはマスタードをぬったハムと「ヤンソン氏の誘惑」というアンチョビを入れた千切りポテトのグラタンにデザートが「マルタの米」というミカンをまぜた甘いお粥がでることでしょうか。写真は職場で私が準備したクリスマスのバイキングです。

数日かけて準備して当日も4時間キッチンに立ちっぱなしです。その後、25,26日と残り物を食べて過ごします。プレゼントはラッピングをしてツリーの下に置いておいて、24日の夜、サンタ役が袋に回収してそれをしょって現れて宛名を読み上げて配るというやり方です。顔は一応お面をつけて隠していますが、このお面がすごい顔です。スウェーデンでは、2000円前後のものを大量に送りあう習慣?があって、自分で買えない大物をひとつ貰えた方がいいな・・・と思っていましたが、子供たちは意外と質より量で、冷静に考えるとそれは新学期の必需品・・と思うものなんかがまざっていてもウハウハしています。私もそれに慣れて、最近は12月に買った急ぎでないものは全部ラッピングするようになりました。

 さて、この定期的に書かせて頂いたスウェーデンの様子のご報告が、初めユーラシアさんから依頼された際に、「コロナが終息するであろう夏位までかな?」と思いつつ引き受けたの現地レポートでした。しかし、残念なことにコロナは終息せず、ここまで続いてしまいました。現地の様子を皆さまにお届けすることは毎回楽しくやらせていただいていますが、終わらない理由が理由なので早く終わって欲しいとも思います。2020年はなんだかな?と思っているうちに終わりつつありますが、来年は北欧の観光業も復活して街中でユーラシアバッジをつけた方をみかけて嬉しくなりたいです。皆さまよい?お年を!

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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