スウェーデンより~その15~(現地在住の元社員青木さん)

 日本は大雪で大変な地域があるようですが、ヨーロッパはコロナ変異種で大騒ぎです。多くの国ではクリスマスでの自由を目指して厳しい規制をとっていましたが歯止めはかからないままです。スウェーデンは日本よりは厳しく、欧米内ではゆるい規制でしたが、ついに1月7日から混雑時の公共交通機関でのマスク着用が推奨されることになり、8人まで可能だった集会が4人までとなり、忘年会でかき入れ時だったレストランは打撃をうけていますが、会社負担で食事を宅配してオンラインで忘年会を行うところも多く、プレゼントも郵送する人が増え配送業者は物凄く忙しいようです。イギリスからワーケーションをしていた人も多かったようですが、明日22日からイギリス、デンマークからのスウェーデンへの入国が禁止されます。スウェーデンはEU内でよそからダメと言われても自国への入国はフリーパスで認めていたのでかなり厳しい措置です。

 前回でてきた、「ルシアネコ」という名前のパンの聖ルシアのお祝いが12月13日にオンラインであちこちで開かれました。写真は去年、小学校のルシア祭が教会で行われたときの様子です。白装束にロウソク4本を頭にたてて進む姿は丑三つ時か八つ墓村をほうふつとさせます。ユリウス暦での冬至だった12月13日に光の聖人聖ルシアを祝うようになったのが始りと言われています。聖ルシアは4世紀のシチリアの聖人ですが、このお祝いは北欧、主にスウェーデンで行われているようです。今年は11月28日以降、12月20日までお日様がでませんでしたが、天候に恵まれない上、今のような灯りも無かった時代、日が長くなりはじめる日を祝う気持ちはこちらに移住して5年くらいして分かるようになりました。

 ルシアが終わるとクリスマスの準備も佳境に入り、生のツリーを飾ったり、お菓子の家やマジパンの豚を作ったりし始めます。プレゼントをツリーの下に置きだすので子供たちがいくつ自分あてのものがあるか毎日数えはじめ無駄なきょうだい喧嘩が怒る時期です。

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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