ユーラシアスタッフが語るおもい出と憧れの宿~その4~は、岩間、中西、天野、浦山、江間、森 奈由夏です。
■岩間裕子
昔々、雪深い道をどこまでも走り辿り着いたら江戸時代?!真っ白な世界に、もくもくと上がる湯けむりが幻想的で、一瞬で心を奪われたその場所があの有名な秋田の乳頭温泉・鶴の湯ということをその時は知りませんでした。
いつかまた行きたいと思い続け、6年前に念願かない再訪。余計な音もなく静かな夜に乳白色の温泉、囲炉裏を囲んでの食事、圏外でスマホは使用不可。忙しい毎日の中で、心も体も充分すぎる位に癒されました。また是非とも訪れたいお宿です!
■中西由佳
滋賀県の新旭町針江地区では、湧き水を川端(かばた)と呼ばれる珍しいシステムで生活用水に利用しています。打ち込んだ鉄管から湧き出す水を壺池に溜め、飲料水や料理、野菜を洗ったり冷やしたりして使います。調理に使った鍋や食器は壺池を囲む端池で流すのですが、そこで飼育している鯉が食べ物の屑を食べてくれるのです。その後、水は水路を流れて集落を巡ります。「川上の人を信頼し川下の人を思いやりながら、綺麗な水を琵琶湖に返す」という共生・共存の文化に心打たれ、数年前に訪問。
この地区はもとより観光地ではないため(川端見学も民家にお邪魔するため、見学ツアーへの参加が必要です)、宿泊施設はほとんどなく、恐らく唯一のホテル「ラシーヌホーム針江」に宿泊しました。食堂や庭にも針江の湧き水、生水(しょうず)が流れ、水の音や鯉たちに癒やされながら、生水を使ったお料理やお風呂を堪能し身も心も大満足な体験になりました。
■天野日和
私の是非もう一度泊まりたい!と思うホテルは、ザ・プリンス軽井沢です。私も幼い頃から家族旅行で毎年夏休みに軽井沢へ行っておりましたし、軽井沢といえば夏の避暑地というイメージがありますが、10月上旬から11月中旬にはとっても綺麗な紅葉が見られ、人も少なく、私は秋冬の軽井沢の方がお気に入りです。さらにこの時期のザ・プリンス軽井沢は、クリスマス色に彩られ、ホテルのクリスマス装飾も楽しむことが出来るんです。一度の旅で外では日本らしい秋の景色を、そしてホテルに帰っては異国に来たような冬の雰囲気を楽しむ事ができ、この季節の軽井沢はとてもおすすめです!
■浦山優理子
私が一度は泊まってみたいと思う宿は、北海道ニセコにある坐忘林です。手付かずの大自然の中にひっそりと佇むこの宿に泊まり、都会の喧騒から離れゆっくり過ごしてみたいものです。宿からは、日本百名山にも選ばれている羊蹄山を望むことができます。また、日本の伝統とモダンを掛け合わせた空間はとても洗礼され、至福のひとときが味わえます。お料理は、北海道出身のシェフが厳選した食材を使った北懐石が味わえます。値は張りますが、日常を離れ自然を感じながら過ごすには最適な場所なので是非とも一度は宿泊したいものです。
■江間菜穂子
石垣島から船に揺られること約1時間、若干ふらつきながら辿り着いた波照間島。一面に広がるサトウキビ畑を眺めながら“ペンション最南端”へ。ヤギさんの出迎えを受け、部屋に入ると目の前に広がったのは、美しい“ニシ浜”のビーチ!朝日に夕日、日没後は満天の星空と、時間帯で変わる景色は飽きずに見ていられます。敢えて時計を外し、時間を気にすることをやめ、のんびり過ごすひとときは至福そのもの。夜は波の音を聞きながら、お休みなさい…。
■森 奈由夏
もう一度行きたい宿泊所は...京都にある学生寮をリノベーションして生まれたホテル、アンテルームです。外観の写真しかなかったのですが、腰掛けている女の人が目印です。このホテルのなにが良いかと言うと、90以上のアート作品の展示がホテル内にあることです。京都に縁がある作家の作品が客室に合わせて展示され、購入することもできます。あの写真家で有名な蜷川美花氏が手掛けた客室は、部屋全体が桜の写真作品で施され、私が次泊まりたいと思っている客室です!京都の「和」に佇む現代アートに包まれたホテル、ぜひ自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
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