サビッハ、地中海の真ん中に浮かぶマルタ島より現在の状況をお伝えします。
3月21日の渡航禁止後のロックダウンは5月中旬より徐々に緩和され6月に入ってほぼすべての経済活動が再開しました。
写真 スリーマからみたヴァレッタ
どうなるかと思ったロックダウンは、トイレットペーパーなど品数は減ったものの、ほぼ混乱することなく、3名以上での外出不可 海外からの渡航者は2週間隔離という以外は特に制限はありませんでした。
そのため、公園などのベンチなどにはテープやラップで使用できないようになって初めて マルタはベンチの数がものすごいということに気が付きました。
6月5日時点で スリーマ周辺などは除菌とペンキ塗り直しが行われていました。
いくらロックダウンが解除されたと言っても、このプロムナードがにぎやかになるのはまだまだ先のようです。
最近の人口増加による衛生面での不安、挨拶代わりのキスやハグが日常的なマルタで個人的にはコロナウィルスの感染広がりを懸念していましたが聖ヨハネ騎士団が医療騎士団としても活躍した時代があったように、マルタで働く医療従事者の方々の努力と国民の自粛によりコロナ感染の拡大は最小限に抑えられ終息に向かっています。
バルコニーにはマルタの国旗と騎士団の紋章で、医療従事者の献身を讃えています。また外出ができない分、ご近所さんとはバルコニーから会話をしたりドアの前での井戸端会議は通常通りでで、家に居る限りロックダウンという感覚はあまりなかったかもしれません。カフェなどは 少しずつ人が戻っているものの、観光客がいないので すべてのレストランなどはオープンせず オープンしていても席の間隔が以前より離れています。
豆知識ですが、首都バレッタとスリーマの間に位置する小さなマノエル島は16世紀にヨーロッパでペストが流行した際に隔離された建物が今も残り、その後、騎士団によりマノエル砦が建設立てられ、イギリス統治下には病院としても利用されていた建物が残る貴重な島です。
マノエル島は、この数年で地元の人にも開放され 周辺の開発が始まり、近い将来観光客の方も首都バレッタをもっと間近に見ていただける日が近いと思います。マノエル砦は年に数回無料公開されていますが、船を入港させてすぐ正門に続く階段がある珍しい砦です。
写真 マノエル砦 砦からみたヴァレッタ
ロックダウン後は、公共バス 店内への入店にはマスク着用が義務化されていますがフェイスシールドとマスクをしている人を良く見かけます。今のところ私が行くすべてのお店では、店内に入る前にハンドジェルがあり消毒できるようになっています。
経済活動再開により 徐々に街に活気はでてきました。
7月以降 ヨーロッパからのフライトが再開になります。その後順調にいって、日本からのお客様もヨーロッパなどを経由してマルタに来ていただけることを心より願っております。
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