スウェーデンより~その4~(現地在住の元社員青木さん)

日本の皆様、緊急事態宣言解除おめでとうございます。ヨーロッパでもロックダウンが解除されつつあります。夏のバカンス客が来なければ経済損失を被る南欧の国々は来月以降EU内からの観光客の受け入れ再開をすることになりました。

ところがスウェーデンでは、夏の国外脱出はみな諦め気味です。私は早々に夏休みは諦めました。二週間有休をとって休む一大行事なのに、あっさり夏休みを諦めたと書いた自分にスウェーデン生活の長さを感じます。私は年間32日の有給休暇があるので、あと三週間どこかで休める計算になります。
というと、さすがゆったり北欧ライフ!素敵!と言われそうなのでマイナス点も書きますが、日本のゴールデンウィーク、お盆、年末年始のような長い休みはこちらにはなく、祝日の数も少ない上、振替休日がないので潰れる祝日も多いです。

スウェーデンでは湖畔のサマーハウスで夏を過ごすのが一般的です、と書くとナチュラル北欧ライフ!素敵!と言われますが、裏を返せば高い税金に少ない手取り、ボーナス退職金ナシの給与システムで数週間休むのであれば、高級リゾートには行けないので、強制ナチュラルライフです。夏までレポートが続いたら、またサマーハウスの様子をご紹介したいと思います。

日本では断捨離がすすんでゴミの回収が追い付かないという話を聞いて、我が家も段ボールや空き瓶を捨てに行きました。

我が家は中庭の小屋がゴミ捨て場になっています。普通の家庭ごみと新聞紙はここに捨てますが、段ボールや厚紙、プラスチックや瓶、電池は前の大通りを渡って50メートルほど行ったところに捨てに行きます。もっと大型のものは処理場に車で持っていきます。日本で同じやり方をとったら不法投棄が増えそうな非常に面倒なシステムです。

ペットボトルと缶は購入の際、ボトル代を取られますが、スーパーに回収する機械があって、そこに返せば代金が戻ってきます。買った場所でなくてもどこでもできますが、機械からでてくるレシート(金券)は機械のある場所でしか使えません。

また、ラベルのバーコードでよみとるようになっているのでラベルをはがすとただのゴミになってしまいます。こちらに移住したばかりの頃、日本式にふたを外してラベルもはがしてゴミの山を築いてしまい、倹約家の主人にネチネチ文句を言われたことは忘れられません。(一応フォローしておくと、私はお金を貯めるより使う方が得意なのでバランスはとれています)

夏は観光客が捨てるボトル目当てに観光地にジプシーがたくさん集まります。もちろん、お財布も狙っているのでお気をつけ下さいね。

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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