スウェーデンより~その2~(現地在住の元社員青木さん)

Glad Påsk (ハッピーイースター)。スウェーデンはイースター休暇に入っています。「北欧の人は一か月休みがあるんでしょ?」とこちらで旅行会社に勤務していたころよく質問されましたが、有休以外の休みは少ないスウェーデンでは数少ない連休です。

休みの上、お天気続きで公園とオープンカフェは大賑わいです。王立公園の桜今年はかなり早く見ごろを迎え、人で一杯でした。

イースター中の道路・電車の状況は前年比8割減ということで、皆近場にいるようです。我が家も例年は私は仕事で主人と子供たちはサマーハウスに行きますが、今年は自宅にいます。今日は夜中隠しておいたイースターのお菓子を子供たちはパジャマで探しまわりました。

私は添乗員時代、東欧各地で買ったイースターエッグを出してみたり、Påskris(ポスクリース)と呼ばれる白樺の枝に羽をつけたものを窓辺に飾ってみたりと季節感を出してみましたが、日本にない習慣なのでなかなか難しいです。

4月10日現在で死者約800人を超えてしまったスウェーデン、私の職場(看護師)でも防護服の着用機会がやってきましたが、鼻も背も低い平均的日本人の私にはサイズが合わず、マスクは鼻からずりおちるはすそを踏むわというまさかの事態が発生中です。

緊張感が増す中、いかに通常生活をおくってもらうか、というのが課題になっていますが、イースターを利用しない手はないので派手に盛り上げようとスウェーデン人スタッフ指揮の下で飾りや仮装に気合が入っています。仮装は「灰の木曜日」に魔女が悪魔の島にパーティーのために飛んでいく、という話が元になっていて、保育園児がスカーフを巻き、ほっぺたを赤く塗り、そばかすをかいて老人ホームに歌を歌いにくるのを老人たちは毎年楽しみにしています。同僚は日本の旅行会社のホームページに載るかもしれないということで化粧も仮装も頑張って、職場のネコもかごにつっこみました。如何でしょうか?

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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