こんにちは。ユーラシア元社員の青木です。ヨーロッパの今を知りたい!という方へスウェーデンの今をお届けしたいと思います。私の独断と偏見まみれなので、スウェーデン人の総意がこれ、というわけではありません、念のため・・・
スウェーデンは一か月ほど前までは感染者も無く、対岸の火事でした。二月末のスポーツ休暇でオーストリアやイタリアにスキーに行くスウェーデン人は多く、この後10日ほどすると様子は一変してあっという間に広まって4月2日現在で感染者は約5000人、死者は250人になりました。私の勤務先や病院では三週間ほど前から面会禁止となり、同時に少々の咳、鼻水程度の症状でもスタッフは自宅待機になりました。私も先週末に咳がでて、他に何の症状もないのですが、自宅待機中です。症状が完全に収まって2日たってやっと出勤可能となります。
医療系は日本と同じで人手不足なので医療崩壊しそうですが、看護学生や医学生を招集、スカンジナビア航空の自宅待機になったキャビンアテンダントを3日講習後に看護士のアシスタントとして雇用、定年した元医療従事者の再雇用等人材確保にむけて動いています。ストックホルムでは約5000人の元医療関係者が応募したそうです。
「不要不急の外出の自粛」を自主的に行うスウェーデン人が増えてレストランも少しでも売上を維持しようと市内無料配達やテーブルを半減させて間隔を取る、メニューを絞って値段を下げる等頑張っています。イタリアの惨状をみていると、これで大丈夫なのか?と思う反面、ドイツの厳しい規制をみていると、スウェーデンの「禁止ではなく、国民が責任をもって行動する」という考え方はスウェーデン人の気質にもマッチしているように思えます。もうすぐイースターですが、イースター休暇でスキーに行かないで!という呼びかけが始まりました。そのころどうなっているか、また次回ご報告させていただきたいと思います。
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