スウェーデンより~その24~(現地在住の元社員青木さん)

 ストックホルムは8月半ばを過ぎると一気に秋が来ます。先日、朝出勤したとき秋の空気を感じたのでその話をしたところ、同僚3人とそれぞれの母国の四季の話で盛り上がりました。

 日本は残暑が厳しい時期でしょうか。私は夏休みが終わる直前に去年行きそびれたアムステルダムに行ってきました。スウェーデンはここまでマスク義務が無いままできていて夏に入って大型のコンサートやスポーツイベント等の集会規制以外ほぼ無くなったこともあってEU各国からの旅行者が「パンデミックを感じない」と驚いていましたが、アムステルダムも公共交通機関や駅での13歳以上のマスク着用義務はありましたがフランスやドイツのように屋内での飲食でワクチンパスが必要ということもなくあまりコロナを感じずに旅行を楽しむことができました。オランダ名物のコロッケやパンケーキを楽しみ、子供は風車の迫力や自転車の多さに驚いた3日間でした。コロナの影響を感じたのは人手不足でストックホルムもですが、アムステルダムも観光業に携わる人は去年一時解雇された人が多く、今年の夏はお客がいるけど店があかない状態になっています。アムステルダムで人気のパンケーキ屋さんもチェーン店の半分が閉まっているので「お客さん戻ってないの?」と聞いたところ、「客足は戻っているけど解雇された従業員が戻ってこない」とのことでした。夏だし、わざわざ戻って働くより失業保険をもらってバカンス続行だよな・・・・と納得しましたが、日本人ならまた秋にどうなるかわからないから今だけでも働こうとか考えるような気もします。スウェーデンもオランダも観光業で稼いでいる国ではないのでスペインやギリシャのようにあまり深刻な話題として取り上げられることがありませんが、私自身長いこと観光業に就いていて知人も多いので来年こそはお客さんも従業員も戻ってきていることを願ってやみません。

 日本でも導入されているワクチンパスを今回帰国時に初めて使用しました。例外としてスウェーデン国籍を持たなくても在住している外国人はパスなしでスウェーデン出入国が可能なのですが、KLMのスタッフがそこを見落としていたので起きたハプニングでした。私も咄嗟に例外事項が書かれた場所を探せなかったのもあって、ダウンロードした方が早いとワクチンパスをその場で取り寄せましたが、紙の証明書ではそうはいかなかったのでインターネットから個人番号をいれればすぐにダウンロードできるというのはとても便利でした。

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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