スゥエーデンより~その11~(現地在住の元社員青木さん)

 スウェーデンでは”Staycation” (stay+vacation),” Hemester” (hem+semester=home+holiday)と盛んに近場で楽しもう!と博物館やホテルが宣伝をしています。残念ながら秋休み半ばの先週金曜日から多くの博物館・美術館は閉まってしまいましたが、運よく週の前半に博物館をまわりました。

 ストックホルムには数えきれない数の博物館がありますが、規模が小さいところは無料のところが多いです。大したものがないから無料なんじゃないか?と下種の勘繰りをしていましたが、行ってみると小さいので飽きる前に周り終わるし、確かに数はないですが展示の仕方が分かりやすくて結構頑張ってるな、と思います。

写真 歴史博物館 先史時代 

 個人的にはルミノール反応の展示や犯罪の歴史などがみられる警察博物館が好きですが、説明が子供には難しいので今回は歴史博物館、地中海博物館と民俗学博物館に行きました。歴史博物館はスウェーデンの先史時代、バイキング時代、中世あたりまでを主に展示していて、とったりとられたりを繰り返すスカンジナビア半島+フィンランド、バルト三国、ポーランドあたりの国土のうつりかわりが時代を追って学べるようになっていて私のような初心者にも分かりやすいです。先史時代は矢じりやおのが展示されていますが、日本の同時代のものとほぼ同じ形なのも面白いです。ヨーロッパは石の文化だと思いますが、中世の祭壇は木のものが多く、色合いや顔だちがわりと地味なので温かみがあっていいなと思います。

写真(上)歴史博物館 中世 (下)地中海博物館 ミイラコーナー

 地中海博物館はミイラ推しで大きな石像の横を通り過ぎてヒエログリフや小さい石像をみながらすすむと最後にミイラと棺がどーんと展示されていてくるぞくるぞ・・・というワクワク感があります。他にはギリシャの石像(これはどこにでもある・・・)とキプロスのはにわがあって、成田空港から実家に帰る道が「はにわ道」の千葉県民としては外せない展示です。似たようなはにわなのですが、やっぱりキプロスのはにわのほうが顔が濃い気がします。

 地中海博物館 キプロスのはにわ

 民俗学博物館はあまり価値はなさそうな(失礼・・)世界中から集められたお面や小物がぎっしり並んでいて、ガラクタ好きの私にはかなりたまらない博物館ですが、12歳の息子は「ママがもってるお土産(添乗時代あちこちで集めた小物たちです・・)と何が違うの?」と言い、9歳の娘はパプアニューギニアの泥人間グッズをみて怯えてだし早々に退散しました。

 写真 民俗博物館 

 スウェーデンにしかない物が展示されている博物館というと、17世紀の沈没船を展示したヴァ―サ号博物館(有料)があげられますが、ストックホルムに何日か滞在する機会があって博物館めぐりが好きな方は小さい博物館がいくつもあるので興味があるものを周ってみるのはお勧めです。アクアヴィット(ウォッカ)の国だけあって、蒸留酒博物館、というのもあります。旧市街の中心の広場にはノーベル博物館があり、受賞者の研究についての展示や受賞者がサインする椅子が飾られています。

写真 歴史博物館 騎士の兜 

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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