スウェーデンより~その9~(現地在住の元社員青木さん)

 ストックホルムは一日雨が降った後、一気に秋が来ました。朝晩は一桁台の気温の日も増えてきています。夏のブルーベリーに代わってアンズ茸やコケモモが旬になり市場で売られています。八週間の長い夏休みが終わって二週間ほどたって、親子ともに普段のペースに戻ってきました。

 職場でも、正規職員が全員休みを取り終わり、落ち着いてきたのでザリガニパーティを開催しました。日本では「世界一臭い缶詰」のシュールストローミング(酸っぱいニシン)が有名ですが、同じ時期に食べます。ただ、あれは日本でいう鮒ずしやくさやのようなもので一般的に食べられているものではなく、臭すぎて屋外でしか食べれない上、缶詰を開けて数分で大量のハエがやってくるので老人ホームで行うのは結構大変です。私の以前の職場では毎年ザリガニ&シュールストローミングパーティを開催していましたが、凄い臭いな上、介助の為その場を離れられないので勤務できる職員が限られていました。今の職場はザリガニ限定なので私も飾り付けから張り切ってやりました。満月(私は太陽だと思っていました)の紙の飾りをぶら下げて、参加者全員三角の帽子をかぶってひたすらザリガニを食べます。他にはヴェステルボッテンチーズのパイやPrästチーズ(どちらも風味が強め)を食べます。童謡に「呑めや歌えや」適な詩をつけた替え歌を歌っては乾杯します。私の職場ではアクアヴィット(ウォッカ)が好きな人がいなかったので皆シードル(軽いアルコール分の林檎サイダーのようなもの)を飲みました。

 デザートは泡立てた生クリームにコケモモのジャムを混ぜたものを頂きました。これは80年代くらいに流行ったデザートらしく、以前の同僚に簡単デザートとして教えてもらったものです。ブルーベリーやイチゴでも美味しくできますが、クリームは植物性ではなく動物性を使うのがマストです。材料は二つだけなのでぜひお試しください。

世界の仲間と私たち~新しい日常と旅への想い~

厳しい中でも前を向いて歩きましょう・・・。ささやかな日常を共有しながら、きたる夜明けを待ちましょう。そう、明けない夜はありません!

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